2007年10月2日火曜日

審美歯科関連用語











不定愁訴(ふていしゅうそ)

頭痛、首筋のこり、肩こり、背中の痛み、四十肩、五十肩、頭痛、目のかすみ、耳鳴り、難聴、あごの雑音や痛み、鼻炎、手足の冷えやしびれ、肌荒れ、腹部膨満感、歯ぎしり、顎関節症など、これら明確な原因がわからないのに体に不調を訴えるものを「不定愁訴」と言います。
これらの原因がかみ合わせ(咬合)の異常、正確に言うと「あごのずれ」により生じる事が多いのです。

しかも、こうした症状は、感じる強さや頻度には個人差が大きいものの、女性の実に6~7割もの人が経験しているといわれている。が、そのうち実際に病院を訪れ、治療をするのはなんとわずか1割前後。

ほとんどの人が症状を自覚しながらも「トシだから…」と諦めたり、あるいは「病院へ行くなんて恥ずかしい…」と我慢しているのが実情のようだ。


更年期不定愁訴症候群の大きな要因は、なんといってもホルモンバランスのくずれ。

女性の体は、初潮から閉経まで、右の図のようにホルモンによってコントロールされている。しかし、これは20~30代をピークに、徐々に卵巣機能が低下していくなかでバランスを失っていくのだ。

この、卵巣機能の低下に伴って劇的に減少していくのが、女性ホルモンのひとつ・エストロゲンである。エストロゲンは、卵巣機能のほかにもさまざまなはたらきを持っているため、脳は一定量のエストロゲンを確保しようと卵胞刺激ホルモンの分泌量を増やし、卵巣を刺激する。が、機能の低下した卵巣は、脳の要望に応えられず、エストロゲンはますます減少していく。

こうしたエストロゲンの分泌量の減少と、卵胞刺激ホルモンの増加というホルモンバランスのみだれが、さまざまな症状となって更年期の女性の体に現れてくるのである。

ただ、原因はこれだけではないと考えられている。というのも、それならばすべての女性にあるわけで、なぜ更年期不定愁訴症候群となり、日常生活にまで影響するほど悪化してしまう人と、ほとんど自覚症状もないまま過ごせる人がいるかがわからないからである。

現在では、上記のようなホルモンバランスのくずれによる身体的要因に、家族の看護や子供の親離れといった社会的要因、ストレスに弱い、几帳面な性格であるといった心理的な要因が組み合わされ、症状の強弱・多少の個人差が出るものと考えられている。


更年期と呼ばれる年齢になったある日、疲れがなかなか取れない、あるいは気が滅入りやすい自分に気づいたら迷わず一度、病院へ行ってみよう。そう勧める理由は、上記のまぎらわしい病気のためばかりではない。人によって決して行ってはならない治療法も存在するからだ。

例えば、近年、更年期不定愁訴症候群の治療として普及してきているホルモン治療は、がんを患ったことのある人には決して施してはならない治療法なのである。

これに加え、多岐にわたる不定愁訴の治療には、心理的なアプローチが効果的なのか、薬物投与が良いのか、といった効果の面からの判断も必要になる。今は、『更年期外来』といった専門外来を設置している病院も増えている。

これからは我慢することなく、また恥ずかしいなどの理由で躊躇することなく、積極的に人生を楽しむため、今ある不快な症状を緩和・改善するためのひとつの方法として、受診することを心がけたい。

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