2007年10月2日火曜日

審美歯科関連用語

テトラサイクリンと歯の変色の関係というのが問題となっています。

テトラサイクリンとは、昭和40年前後に流通した抗生物質です。病気の治療で服用したり投与治療を受けた多くの人が歯の変色を起こすなどの副作用を訴えたため、後に、テトラサイクリンの使用が禁止されることになりました。

変色したのは歯のエナメル質(表面)の内側の象牙質で、この時期に治療等の理由で体内に投与された人の多くが象牙質の黄ばみや黒ずみに悩まされ続けています。

テトラサイクリンによる歯の変色をホワイトニングで白く美しい歯にできないものか多くの期待が寄せられていますが、ホワイトニング施術の仕組み上、象牙質の変色まで元に戻すことは不可能と言えます。

しかし、歯のエナメル質(表面)の汚れをホワイトニングする過程で、光の反射を利用した施術効果もありますので、どうしても気になる場合はそのような選択肢もあります。

このケースのように歯のホワイトニングが全ての人に効果があるわけではありません。

歯の構造を利用したホワイトニング治療の特徴を考えるとわかりやすいのですが、歯の表面であるエナメル質の内側に象牙質という歯の基本構造の色素が濁っていたり、変色していると、通常のホワイトニング治療では、簡単に歯を白くすることが困難になります。

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