2007年10月2日火曜日

セラミックインレーとは

クラウンはかぶせものでしたが、インレーはつめもののことを指します。

したがって、セラミックインレーとは、セラミック(陶材)製の詰め物のことです。
虫歯治療後などの金属の詰め物が気になる方や、虫歯治療をした部分を埋める場合に用いられます。

セラミックインレーは、元の歯と同じ色で作製されるため、虫歯の治療痕が目立たず、自然な仕上がりとなります。

金属の詰め物
1980年代くらいまでの虫歯治療の際には、アマルガムという材料がごく一般的に使用されてきました。アマルガムは銀合金の一種ですが、成分中の約半分が、水銀でできています。
現在では、水銀の人体への影響を懸念から、アマルガムを使用している歯科医院は、ほとんどありませんが、今なお、健康保険適応の歯科材料でもあります。

昔の銀歯が、すべてアマルガムというわけではありません。別の銀色の歯科合金の場合もあります。昔の銀歯の材料が気になる場合には、歯科金属の種類を調べることができます。詳しくは、医院へお問い合わせて下さい。


白い詰め物
金属を使用しないで、白く治療したいとお考えの場合には、セラミック・インレー(セラミックの詰め物)が治療法の候補にあげられます。
使用するセラミックは、純粋なセラミックが選択される場合と、ハイブリッドセラミックという材料が選択される場合があります。ハイブリッド・セラミックとは、セラミックに靭性と弾力性を加えるために、微量のレジンを加えた歯科材料です。

純粋なセラミックは、硬度が高すぎるため、強い力が加えられると、その圧力を分散することができず、まれに欠けてしまう場合があります。

ハイブリッド・セラミックは、強い衝撃に対応させるために、セラミックに靭性と弾性をもたせる工夫が行われています。セラミックに、微量のレジン樹脂を加えることで、靭性と弾性が加えられてられています。

耐久性や歯の健康への影響を考慮すると、レジンよりも、金属のほうが優れているといえます。虫歯が再発しやすい材料で歯を補い、再発と再治療を繰り返すのは、歯の健康にとって良いこととはいえません。長い目でみると、ダメージの蓄積から、歯を失うことにつながりかねません。

歯科治療の材料の選択の際には、機能面と審美的な側面の両面を比較し、歯の健康にとって良い材料で治療されることをお勧めします。

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